
循環器内科は2004年10月に設立されましたが、急増する循環器疾患(急性心筋梗塞、狭心症、心不全、肺塞栓など)に万全に対応するために、ベテランを含む専門医6名が常勤で治療にあたっています。患者さまの重症度にあわせてハイケアユニット(HCU)8床、CCU3床および5階北循環器科病棟を利用しています。
循環器疾患は時間との勝負ですから救急診療も積極的におこなっています。とりわけ心臓カテーテル検査(CAG)と心臓カテーテルインターベンション(PCI)は24時間体制でのぞんでいます。2006年は急性心筋梗塞にて緊急CAGを施行した患者数は84例でした。
外来検査として心エコーによる検査と64列マルチスライスCTによる冠動脈疾患の診断に非常に力を入れています。できるだけ無駄なCAGを行うことがないように外来での精査に努めています。
待機的な入院ではカテーテル検査のために作成した手術ビデオを見せて検査と治療法について十分な説明を行っています。症例数は年々増えつつありますが参考のため最近2年間の数をあげますと、
- CAG 867例
- PCI 387例
- 恒久ペースメーカー植込 87例
- 心エコー 5,980例
- 負荷エコー 240例
- 冠動脈エコー 74例
- 冠動脈CT 441例
でした。
当病院で得られた豊富な臨床経験を患者さまのために生かしていくために、国内での学会発表はもちろんアメリカ合衆国での学会などにも発表しています。また、治療の一部をビデオ撮影し専門の医師の参加する研究会(KCJLライブデモ)にて発表するなど、最新の技術の安全性の確保のためにも積極的な努力をしています。